工場や倉庫を歩いているときに、欠け・穴・段差を見かけたことはありませんか。
歩行時につまずきやすいだけでなく、台車が引っ掛かったり、荷物が揺れて破損につながったりと、日々の作業に小さなリスクが残ります。こうした「転倒」や「つまずき」の不安は、現場の安全に直結するため、欠損は放置せず早めに補修して床面を整えることが重要です。
実際に厚生労働省の公表資料でも、労働災害(休業4日以上)の死傷者数は135,718人とされており、事故の型別で件数が最も多いのは「転倒」(36,378人)とされています。*¹
転倒の要因はさまざまですが、床の欠損や段差はつまずきのきっかけになり得ます。そのため、事故に発展する前に欠損部を補修することが求められます。
*¹ 出典:厚生労働省「労働災害発生状況(令和6年)」
コンクリート補修材を使って補修する
※本記事で使用する材料:コンクリート補修材『カンクリート』(以下、カンクリート)
床の欠損は、段差が小さくてもつまずきや台車の引っ掛かりの原因になります。ここでは、側溝まわりの欠けをコンクリート補修材で補修した例を紹介します。

1) 側溝まわりは欠けやすく、事故につながりやすい
- ・側溝のフチは、荷重や衝撃(台車の乗り上げ・フォーク・荷物落下など)で欠けやすい
- ・欠けが段差になると、つまずき・台車の引っ掛かり・荷崩れの原因になる
- ・なので「まず段差をなくして床面を連続させる」のが補修の目的
2) 補修は“穴埋め”ではなく“床面を整える作業”
- ・コンクリート補修材で欠損部を復旧し、周囲と高さを合わせる
- ・仕上げは「通行・走行に支障が出ないこと」が第一(=安全性・作業性の回復)
3) 施工の大まかな流れ
- ・欠損部の清掃(脆弱部の除去、粉じん除去)
- ・必要に応じて下地処理(プライマー等)
- ・補修材を充填してならす
- ・周囲の床と高さ・面を合わせて仕上げる
- ・養生

このように段差は補修で解消できますが、補修材の色が周囲と異なると補修跡が目立つことがあります。次に、「補修跡」も気になる場合についても紹介します。
床色に近い色味の補修材で仕上げる
欠損や段差は補修で解消できても、補修材の色が周囲と大きく違うと、補修跡がパッチ状に目立ってしまうことがあります。すると、補修が完了しているにもかかわらず**「まだ傷んでいる」「直し途中」**のように見え、不要な点検や確認が発生しやすくなります。
また補修跡が目立つ状態が増えるほど、床の性能とは別に、現場全体が整っていない/管理が弱い印象につながることもあります。さらに色ムラが多いと、汚れ・シミ・粉化などの変化が背景に紛れて、清掃や日常点検での見落としが起きやすくなる点も課題です。
そこで有効なのが、補修後の違和感(色差)を減らすために、周囲の床色に近い色味の補修材で仕上げるという考え方です。欠損を直すだけでなく、補修箇所が周囲に馴染むことで、「直っている状態」が見た目でも伝わりやすくなります。


ここでは、前項と同じコンクリート補修材『カンクリート』を使用し、事前に床色に合わせて調色してから仕上げています。補修材の色を床に近づけることで、掲載写真のように補修跡が目立ちにくくなります。以下では、今回の補修に用いたコンクリート補修材をご紹介します。
コンクリート補修材「カンクリート」

カンクリートは、水に濡れた面にも施工できる低粘度モルタル状のコンクリート補修材です(※)。※薬品で濡れている場合は事前テストが必要です。
プライマー不要のため、工程を増やさずに復旧作業を進められます。主剤・硬化剤・骨材を混ぜ合わせるだけで使用でき、車両の往来がある床面など、耐久性が求められる箇所の補修にも使われています。
カンクリートの硬化後の色は薄茶~薄灰色です。そのため、本記事の事例のように緑色の床面など、補修跡の色差を抑えたい場合は、下地色に「近づける」範囲での**着色(調色)**にも対応しています(※完全一致は保証できません)。
ご検討中の方は、まずはお問い合わせください。
【お問い合わせ内容】
■使用場所(工場・倉庫・駐車場の床/側溝/設備基礎・防液堤など)
■屋内/屋外
■水・油・薬品の有無
■希望する色味(「既存床に近づけたい」等)
※色味は、下地の状態・施工条件・乾燥後の変化・照明や天候等により見え方が変わる場合があります。まずは現場状況をお知らせください。
